【仏蘭西】 Louis XV ディナーセット 25本【シルバープレート】 京都「岡野利光」造の純銀製酒器一対、落し蓋式桐箱入りです。\r酒器は「ちろり」と呼ばれるもので、「ちろり」は燗酒を湯煎して作る時の持ち手と注ぎ口の付いた銀や錫、銅などの金属容器のことです。\r\r蓋表には「酒器」、蓋裏には「純銀製 取手銀巻? 棗形酒瓶一對」と「京都 岡野利光造」の箱書き、「利光」の朱文落款が。\r金属製酒器の表面は、槌(つち)を打ち付けて作る窪み文様の「槌目(つちめ)」が一般的ですが、出品の表面は「茣蓙目(ゴザメ)」と呼ばれる、ござの筋目を模した文様で、大判小判の表面にも刻まれた文様です。また、底には「銀純」の刻印。\r\r工芸家「岡野利光」の詳細情報は見つかりませんが、京都「岡野利光」造は「岡野貴金属店」とつながりが。同店は1855年両替商として創業、明治・大正を通じ主に金地金等の取扱いを業とし、戦後の1949年「株式会社岡野両替店」を設立、現在は、京都の中心地で店舗名「岡野貴金属店」として宝飾品製作・販売・加工・修理等の事業を営む、といった略歴が。\r当時から銀器などの製作・販売も行っており、京都「岡野利光」造は銀器の共箱に箱書として見られます。創業家歴代の一人?銀器のブランドかも分かりません。\r\r「ちろり」は一合半でしょうか、大きさ(㌢)重さ、容量などはほぼ等しく、およそ次の通りです。\r【ちろり】\r高さ:~注口9、~蓋摘10、~取手14.5/\r横幅:~注口9.3/\r棗形:口径4、肩径6.5、底径4.6/\r容量:250㏄(口付近)/\r重さ:127㌘(一対254㌘)/\r【共箱】\r横幅17.2、縦幅16.7、奥行9.1/\r\r自宅保管品、大正〜昭和レトロ品と思われます。\r共箱は汚れや変色が見られ、裏板の貼紙が剥がされた跡があります。純銀「ちろり」の表面は銀特有の変色が見られますが、凹みや変形などはほとんど見られません。また、取っ手(蔓)の傷みも同様で取っ手の銀巻線の断裂もありません。\r「ちろり」に口付近まで水を満たし約半日放置、漏れの無いことを確認。\r\r熱燗の季節、陶磁器の徳利に注いだ日本酒を電子レンジで熱燗はあっても、薬缶などで湯煎をして熱燗は少ない(ない?)のでは。加熱に便利な電子レンジですが、金属容器は加熱不可です。\r出品のレトロな「ちろり」を湯煎し、「ちろり」の熱燗をゆったりと味わうのも一興ではないでしょうか。なお、食器洗浄機は使えませんのでご注意下さい。